国内最高峰のモータースポーツSUPER GTを支える
部品表管理システムを構築。統合化部品表による情報の一元化と
精度向上により、1秒を争うレースをリアルタイムにサポート。

お客様情報

株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント
会社名
株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント
( 現在、モータースポーツ事業は㈱トヨタガズーレーシングディベロップメント[https://www.tgr-d.co.jp]を新設分割)
所在地
【本社】神奈川県横浜市港北区師岡町800番地
設立
1954年( 旧社名:トヨタテクノクラフト株式会社)
2018年4月1日 統合により、株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント設立
従業員数
1,118名
事業内容
用品・架装事業、特装事業、モータースポーツ事業、トヨタからの委託業務受託業務

導入の背景

従来のシステムから脱却し、新たに部品表管理システムの構築を検討

株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(以下、トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)は、トヨタ自動車グループの用品・架装事業、特装事業、モータースポーツ事業などを手がけています。

今回、ECObjectsを導入されたのは、同社の中でレーシングカー用品の企画・開発・販売、モータースポーツ車両の改造などを担当する、TRD(Toyota Racing Development)/モータースポーツ事業です。

同事業の従来のシステムは主にExcelで構築していましたが、『情報が分散し精度が低い』『情報の活用ができない』『属人化してしまう』などの課題があり、非効率なシステムになっていました。

これらの課題を解決すべく、新たに部品表管理システムを導入することにしました。

導入のポイント

業務と規模に合ったシステム構築が可能で基盤となるしっかりしたソフトウェアがあること

システム構築の検討にあたり、システム導入責任者のテクノクラフト本部車両開発部車両開発室第1シャシー開発Gグループ長の清水氏は次のように説明します。

「弊社の事業の中でもモータースポーツ事業は特殊なことをしているので、社内で利用している既存のシステムでは規模感や時間軸がフィットせず、うまく使えていませんでした。また、Excelベースでのシステムでは限界があり、自分たちの業務に合った部品表システムを作りたいと思いました。」

7社の中から検討し、ECObjectsを選定

「今回のシステム構築では、“SUPER GT500のプロジェクトの中でまずはしっかりとシステムを機能させる”ということが重要でしたので、システム選定においては規模の大きな高価なソフトでは合わず、逆に規模の小さなスクラッチで作るソフトではベースが不安定で今後の拡張性やサポート体制に不安がありました。」

「車1台分の部品表があり、データベースシステムとして確立されていること、現状使用していたExcel管理での内容がデータベースとして確立されており、それらの機能が使えること、基幹システムの情報を取り込めることを条件とし、クラステクノロジーのECObjectsを含めた7社の製品を検討しました。」

最終的にECObjectsを選定した理由について、「ECObjectsは基盤となるソフトウェアがあり、様々な機能を標準で持ちながらも小回りの利く細かな対応が可能でした。求める業務内容と規模感にも合っており、導入後の運用や拡張も考え、安心できました。」と話します。

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導入に際して

今回導入したシステムは、ECObjectsの統合化部品表システム「TotalBOM」になります。

新システムの導入について、「システム切替えについての反対意見はありませんでした。現状の管理では先がないということはみんな実感していましたので、いつ切り替えるかということだけでした。」と清水氏は言います。

導入作業について、テクノクラフト本部TTC事業管理部パーツオペレーション室パーツ管理Gグループ長の向氏は、「要件定義はクラステクノロジーと一緒にかなりの時間を割いて行いました。実際に使用する画面や機能を細かく確認しながら進めたので、やることと目的が明確になり、仕様変更も少なかったので導入作業自体は大変ではありませんでした。プロジェクトの運営もクラステクノロジーが入り細かく対応してもらえ、スケジュール通りに粛々と進めることができました。」

「苦労した点で言えば、新システム切り替えの並行作業と、システム移行後の確認です。データベースに置き換えたときに同じものになっているか、きちんと反映されているか、機能しているかの確認作業です。」

「導入までは順調でしたので、今後の運用やユーザ育成とシステムの定着化が課題になります。」と言います。

TRD事業が入るトヨタカスタマイジング&ディベロップメント
横浜本社

導入効果と今後について

統合化部品表による情報の一元化で精度が大幅に向上
・サーキットの現場でリアルタイムに情報展開

導入効果について、「まず、サーキットでリアルタイムにデータが見れるようになったことがとても大きいです。例えば、サポートするトレーラの中でシステムを開いてマイレージ(走行実績)の状況や部品表をその場で確認することができるようになりましたし、図面や成果物から情報を得ることができるようになったことは革新的です。以前は百科事典のような分厚い紙のファイルを開いてExcelを操作していましたが、ファイルのデータが古い、更新していなかった、ということがありました。」と清水氏は言います。

・最新データの共有により業務が効率化

テクノクラフト本部TRD事業部主任の米山氏は、「精度が格段に上がりました。以前はExcelのデータを各自コピーしてカスタマイズし、それが更新されずに間違ったデータを作るということがありましたが、現在はシステムが必ず最新で見ているものが全員一緒なのでミスが無くなり効率化されました。」と言います。

・部品のライフサイクルを可視化

また、ライフサイクルの可視化により、ケアすべき部品を瞬時に判別できるようになりました。「以前は事前に用意した紙のデータを見て現地で判断していましたが、最新のデータがその場で瞬時に見れるようになり、精度が大幅に向上しました。」と向氏は言います。

さらに、部品交換情報を蓄積していくことで、情報共有やトラブル時の原因分析にも活用できるようになりました。

今後について

新システムでの成果が確認されたことにより、新たにレースに関する予算管理の機能も追加し、今後は在庫管理などの機能拡張も予定されています。また、SUPER GT500をはじめとする各種モータースポーツのほかのカテゴリーへの展開も検討されています。

「GT500での運用実績をあげて今回のシステムを更に進化させ、将来的にはモータースポーツ開発ツールの標準になればと思っています。」と清水氏は言います。

「今後はクラウドを利用し、レーシングチームとの情報を共有して現在の二重管理をなくし、さらにシステムを効率的に活用したいと思います。」と向氏は言います。

さらなるシステムの進化と将来的な展開へ向け、ECObjectsで構築した部品表管理システムは今後ますます活用される予定です。

テクノクラフト本部車両開発部車両開発室第1シャシー開発G
グループ長 清水 信太郎氏(中)
テクノクラフト本部TTC事業管理部パーツオペレーション室
パーツ管理G グループ長 向 寿夫氏(右)
テクノクラフト本部TRD事業部 主任 米山 泰二氏(左)

まとめ

導入前の課題

  • 情報の分散により精度が低下
  • 情報の活用(集計・編集・分析)ができない、あるいは時間がかかる
  • 情報が属人化してしまう

導入のポイント

  • 業務と規模に合ったシステムの構築が可能なこと
  • 基盤となるソフトウェアがあり、かつ小回りが利くこと
  • 基幹システムの情報を取り込めること

導入後の効果

  • 統合化部品表による情報の一元化で精度が大幅に向上
  • サーキットの現場でリアルタイムに情報展開
  • 最新データの共有により業務が効率化
  • 部品のライフサイクルを可視化
・掲載された情報は2018年4月現在のものです。事前の予告なしに変更する場合があります。
・本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
・事例は特定のお客様での事例であり、全てのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
・記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

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