高精度なマスタ情報を持つE-BOMを構築し、
設計情報を起点とした「つながるBOM」で業務改革を実現!

お客様情報

株式会社FTS

株式会社FTS(以下、FTS)の社名は「Fuel Total Systems」の頭文字から成るとおり、周辺部品も含めた燃料タンクシステム全体の開発・生産を目指す、グローバル燃料系総合システムサプライヤーです。FTSの製品を通じて自動車の環境負荷を減らし、燃費向上によりCO2を削減することで、広く社会に貢献していきたいとされています。
FTSでは、旧基幹システムを刷新し、設計領域のBOMシステムとして、ECObjectsの統合化部品表システム「TotalBOM」を導入いただきました。

会社名
株式会社FTS
所在地
【本社】】愛知県豊田市鴻ノ巣町2丁目26番地
設立
1942年7月7日
従業員数
1,390名(2020年1月1日現在)
事業内容
燃料タンクおよび燃料タンク周辺部品・エンジン部品・ハイブリッド部品の開発・設計・製造ならびに販売、鋼板の加工・販売

本社・本社工場

フューエルタンク

導入の背景

長年の運用による旧システムの課題解決のため、統合型部品表へのニーズが発生

愛知県豊田市に本社を置くFTSは1942年に創業され、車の燃料タンクから電池ケースまで動力源を効果的に機能できるシステムと部品を提供する専門技術を持つものづくりカンパニーです。FTSのものづくりは、開発・企画~生産、品質保証まで一貫体制のもと進められてきました。生産拠点は国内8カ所、海外7カ所にあり、2022年時点での世界でのFTSの燃料タンク年間生産台数は500万台以上となっています。

同社のものづくりを支えるシステムの改革は2005年に本格的な検討が開始されました。当時のシステムは運用から20年以上が経過し、さまざまな課題が出ていたことに加え、ホストの保守切れも予定されていました。

設計領域のシステムは、部品表と成果物管理ツールを使用していましたが、システム間が連携していないことによるアンマッチの多発、人手による転記作業の負荷や入力ミスに加え、部品表が履歴情報を持てないため同一製品の履歴が追えないなどの課題がありました。これらの課題解決のため、2005年6月から、次期情報システムとして「BOM再構築プロジェクト」が全社プロジェクトとして発足し、設計領域のシステムも刷新することとなりました。

選定のポイント

  • マスタ情報の一元管理
  • BOMの標準機能+自由度の高いパッケージを検討

設計領域のシステム刷新にあたっては、部品表をゼロから作り込むのは大変なため、パッケージの部品表システムを利用することとし、パッケージの標準機能をベースに自社の要求に合わせられる自由度の高いシステム構築が可能であることを要件として、数社の製品を比較検討しました。

旧システムで大きな課題となっていた「マスタの分散」、「履歴の管理」、「成果物との紐づけ」、「システム間連携」の解決が見込めること、パッケージの機能面、費用面、業務へのアジャスト性などから総合的に判断し、ECObjectsの統合化部品表システム「TotalBOM」が採用されました。

<統合化部品表システム「TotalBOM」の特徴>

  • ものづくり情報を1データベースで管理
  • 過去、現在、未来の情報を時系列で管理
  • 全体最適と個別最適を実現(統合化した情報を各部門で共有し、部門毎に必要な情報のみをViewで表示)
  • 各部品表と各種ドキュメントの紐付けが可能(製番単位でも可能)

導入に際して

BOM再構築プロジェクトは2005年6月にキックオフし、設計領域においては、2005年11月より要件定義を開始し、外部設計、内部設計、開発、テスト、移行を経て2006年12月に本稼働しました。

システム構築時のポイントとして、全社でプロジェクトチームを立上げ、課題抽出、要件定義の洗い出しを徹底的に行い、画面レイアウト、自社業務、客先に合わせたインプットのカスタマイズを行いました。旧システムから移行する部品表のデータ数は約10万点あり、データを新システムの形式に合わせる作業は大変だったとのことですが、バーチャル環境での試行や移行プログラムを作成するなど工夫され、大きなトラブルなく新システムへ切替えが実施できました。教育面では各部署にプロジェクトリーダーを置き、リーダーが新システムを理解した上で各部でのマニュアル作成と教育を行うようにしたそうです。

導入効果と今後について

  • マスタの一元化により業務効率が向上
  • 事業統合へのシステム統合にも対応

設計領域のマスタが一元化されたことにより、業務効率が向上し、仕事の質が均一化されました。また、データの精度も向上し、システムやデータの管理レベルも向上しました。具体的な効果として、人手による転記作業の負荷がなくなったことで精度が上がり、入力ミスややり直しがなくなりました。手作業で行っていた設変の図面配布がゼロになったことでペーパーレス化により経費削減になりました。また、プロジェクト全体としての間接労務費の削減にも貢献しています。

同社は2008年に事業統合されていますが、「統合先の部品表の移管もまったく問題なく行うことができました。もしこれが旧システムのままでしたらかなり大変だったと思います。事業統合でのシステム対応における成果も大きい。」とされています。

今後について
  • 海外拠点へのグローバル展開
  • DX対応に向けたデータHUBへの利用

統合化部品表の導入から15年以上が経過した現在のシステムについて、「使いながら出てきた課題を都度改修することで精度が上がり、より使いやすいシステムに成長しています。クラステクノロジーからは改善提案や+αの提案もしてもらい、導入当初からしっかりと対応してもらっています。」とされています。

今後は、グローバルに展開する海外拠点へのデータ連携活用のほか、プロジェクトの進捗管理と設変の進捗管理を活用していきたいとされています。また、データ活用として、「DX対応に向けたデータHUBの考え方の業務改革にシステムを繋げていくことを考えています。これまでは業務に合わせてシステムを改修してきましたが、これからはアウトプットからシステムを変えることもしていきたいと思います。」とされています。

執行役員 赤木 正紀氏(右よりお二人目)
TQM本部 生産管理部 部長 糟谷 武士氏(左よりお二人目)
コーポレート統括部 IT企画室 室長 能登 孝氏(右)
BR業務改革推進室 主査 鬼頭 元康氏(左)
コーポレート統括部 IT企画室 担当員 大矢 正明氏(中)

システム概要

まとめ

導入前の課題

  • マスタが各部に分散し、状況が見えない、業務プロセスが不明確
  • 部品表と成果物管理ツールが連携されていないため、不整合が発生
  • 人手による転記作業の負荷、ミスの発生
  • 部品表が履歴情報が持てないため、同一製品の履歴が追えない
  • 運用から20年以上が経過、ホストの保守更新とハードの補給部品供給切れ

導入のポイント

  • マスタの一元管理
  • 時系列データをしっかり持てる履歴管理
  • 成果物連携
  • BOMシステムと他システム間の連携

導入後の効果

  • マスタの一元化による、業務効率向上、仕事の質の均一化
  • 経費削減(図面配布ゼロでペーパーレス)
  • 記載ミスの防止、データ精度の向上
  • システム、データの管理レベルの向上
  • 企業統合へのスムースなシステム対応
・掲載された情報は2023年5月現在のものです。事前の予告なしに変更する場合があります。
・本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
・事例は特定のお客様での事例であり、全てのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
・記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

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